エラ:ヒロヒ式の特徴
1.正面顔で横幅が小さくなり、小顔効果が強い 正面顔を小さくするには、外板(が…
2021年5月 | 第109回日本美容外科学会 シンポジウム 1 匠の技 2:成功のコツと注意すべき pitfall「下顎Vライン形成におけるオトガイ部ホームベース型骨切り術の有用性」 |
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2019年10月
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第41回日本美容外科学会総会 教育講演3 顔面輪郭形成「顔面輪郭形成術を成功させるために」 |
2017年11月
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第35回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会「下歯槽神経に配慮した術式の選択」 |
2017年4月
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第60回日本形成外科学会総会「下顎Vライン形成におけるオトガイ部ホームベース骨切り術の有用性」 |
2015年 9月
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第38回日本美容外科学会総会「下顎輪郭形成〜外科的治療でしかできないこと」 |
2015年 6月
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第103回日本美容外科学会「典型的な美人顔を創造する」 |
2013年 4月
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第56回日本形成外科学会総会・学術集会 ミニシンポジウム8「Rhinoplasty」 |
2012年 10月
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第35回日本美容外科学会総会「下顎V-line形成術」 |
2011年 6月
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GID学会 第13回研究大会 シンポジウム -GIDの外科療法について-「GID患者における顔面輪郭形成術」 |
2009年 4月
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第52回日本形成外科学会総会 モーニングセミナー招待講演「顔面輪郭形成術を成功させるコツ」 |
2008年 5月
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第94回日本美容外科学会 教育講演【顔面骨の美容外科】「顔面輪郭形成術における単独・複合手術の適応とpitfall」 |
2008年 4月
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第51回日本形成外科学会総会「男性患者における下顎角形成術」 |
2007年 11月
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第25回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会「内視鏡下下顎角部水平骨切り術」 |
2007年 4月
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第50回日本形成外科学会総会「輪郭形成術における単独手術・複合手術の適応」 |
2006年 10月
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第29回日本美容外科学会総会「下顎(エラ・オトガイ)形成術のコツとポイント」 |
2005年 11月
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世界美容医学学術大会2005 「OPERATIVE STRATERGIES FOR MANDIBULAR ANGLEPLASTY」 |
2005年 10月
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第28回日本美容外科学会総会 「患者の希望する『エラ削り』は本当に下顎角形成術のことか?」 |
2003年 10 月
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第26回日本美容外科学会総会 「下顎角形成手術におけるさまざまな工夫」 |
2001年 10月
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第24回 日本美容外科学会総会「当院における下顎角形成術~angle splitting ostectomy~」 |
エラの改善を希望される患者様では、以下の4つの方法を併用して3次元的にエラを小さく改善しています。4つの方法のうちどの方法を組み合わせるかは、その適応を見極めたうえで患者様の希望も聞き入れたうえで決定します。通常は1~3は、ほぼすべての患者様に行い、4は適応を見極めたうえで併用することがあります。
私は角部を含んだ下顎下縁全層骨切りを行います。細長く角部~オトガイ孔下方まで広範囲に骨を切除するのが特徴です。
下顎下縁の自然なラインを形成するためには、下顎枝後縁よりオトガイ孔の下方付近まで、ほんのわずか下に凸な曲線的な骨切りを行うべきです。短い骨切りでは、切除断端に段差を残してしまい、新しくそこのエラが出来てしまったように見えます。これを下顎角の前方移動と称し、エラ削り手術後に修正手術を櫃世とする頻度の高い変形と言えます。
私の術式では、手術前にCT撮影、3次元実体模型の作成が必須です。なぜならば、オトガイ神経孔より1~2㎝外側で、下歯槽神経が骨の中を走行しています。この神経が誤って損傷されてしまうと、生涯にわたり下口唇、オトガイ領域の知覚が低下してしまいます。この合併症を避ける為、必ず検査を受けたうえで手術を受けるべきです。
正面顔で顔を小さくする(細くする)ために外板分割切除術が行われます。この術式は高度な技術を要するために、一般のクリニックでほとんど行われておりません。しかし、外板切除が行われない場合には、正面顔が術後あまり変化せず、患者様もその結果に満足しな確率が高まります。
本術式も、CT検査、3次元実体模型は必須です。下歯槽神経の深さに応じて、外板を分割するための方法、器具が異なります。下歯槽神経は外板表面からは4~10㎜の深さを走っていることがほとんどです。本術式で最も効果が高い方は、下顎骨体部の外板が厚く、強く外側に張り出しているような方であり、外斜線を中心として下顎枝全体の減量します。下歯槽神経の深さとしては6㎜以上ある場合には正面顔はかなり細くなります。
私の行う咬筋減量術は、RF(ラジオ波)を使った焼灼法です。この方法は咬筋の深部に60~80℃の熱を与えて筋肉を凝固し、筋肉の構成要素であるタンパク質に、蛋白変性を引き起こして筋量を減らす方法です。
この方法は筋肉の減量の永久効果があり、その点でボツリヌス毒素注射とは一線を画します。
なお、咬筋以外ではふくらはぎ(腓腹筋)にも大変効果があります。
一般的にボトックスは4~6か月の持続効果であり、1年間に2~3回の繰り返しの注入が必要になります。ボトックスは反復して6~10回打ちますと、廃用性萎縮と言って、筋肉元の太さまでは戻らなくなります。
但し、ボトックスを打ち過ぎますと咬筋領域だけが病的に窪んで、色素沈着をおこして、マリオネットライン周辺に強い弛みが生じます。何事もそうですが、ボトックスの場合には打ち過ぎには十分注意してください。
頬脂肪体を切除して減量効果が出るのは、咬筋の前縁から口角にかけての領域です。したがって、この領域が膨らんでいて、ふっくらしている場合に本術式を適応します。私の場合には、エラ削りの整形手術を受ける多くの方でRFによる咬筋減量手術を行いますので、連続した領域であるバッカルファット領域の減量を併用することが少なくありません。但し、摘出する脂肪量は小指の先大です。これでも十分変化は感じられます。