オトガイの横幅を理想的に細くする手術方法

大まかには、下記の4つの方法から最善の方法を選択するのですが、いずれも下歯槽神経の走行位置が重要なカギを握ります。オトガイ幅を細くするには手術範囲が下顎角(エラ)に近いところまで処理することが多いからです。

  1. オトガイ水平骨切り術で前進させながら、末梢骨片を前方、下方で凸に削る

    →オトガイが前後的に術前世の後退気味の人は適応になる
  2. オトガイ結節をまたいで、オトガイ中心に近い部位から下顎角にかけて連続的な下顎下縁骨切り術を行う

    →下歯槽神経の走行位置を確認し、手術の限界を評価する必要がある
  3. オトガイ垂直骨切り術では、下に尖がらすのは難しいが、理論的にもオトガイは細くなる

    →オトガイ中心部の骨片を垂直方向に中抜きして左右の骨片を中央に寄せる。オトガイ筋が中心部でたわむため、多少の突出効果と多少の尖がり効果をもたらすことになる
  4. オトガイ中央部でスクエアに骨切りを行い、下方向に3~5mmずらして骨を固定する。底面の骨の形状をV字にすることに尖がった形態のあご先となる

    →下顎骨のオトガイ中央部が少し切れあった形態であれば、顎は長くならずに小さく細いアゴ先が形成できます

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