顔面輪郭形成術 額(おでこ)増大1

手術前準備

頭髪は切ったり、剃ったりすることはありません。切開部は咬みをゴムでくくることにより、露出します。

麻酔

手術は全身麻酔下に行われます。

切開

“切開”

“切開”

切開線は術後の瘢痕が目立たないように、左右の耳上部を結ぶ(後頭隆起上方を通過する)冠状切開を行います。この部位の切開線は男性でも目立ちにくいため、女性であれば術後に気になることがありません。

剥離

“眼窩上縁まで骨膜下にて剥離”

“眼窩上縁まで骨膜下にて剥離”

剥離は骨膜下、側頭部は深側頭筋膜上であり、眼窩上縁まで前頭骨を広く露出します。眼窩上縁より下方まで骨セメントを挿入したい患者様では、眼窩上神経を切痕(あるいは孔)からはずしておきます。側方は術前デザインに沿って、インプラントを挿入する必要範囲だけ側頭筋下で剥離しておきます。

インプラント挿入

術前に作製した樹脂片を頭蓋骨上に乗せ、左右差、辺縁での段差などを確認します。翻転した頭皮をかぶせ状態、すなわち軟部組織をかぶせた状態で3次元的に評価します。

インプラント調整

両側の辺縁はこめかみを形成するのですが、皮膚が薄いため段差が目立ちやすい部位です。樹脂のトリミングを再度検討します。

インプラント固定

最後に樹脂片の頭蓋骨への固定です。通常は6mmチタンスクリューを使用し、こめかみ部位で2ヵ所、最上端で2ヵ所、合計4ヵ所で行います。辺縁が微妙にでも浮き上がらないように細心の注意を払います。

閉創

“閉創”

ペンローズドレーンを4本挿入しスキンステイプラーにて閉創を行います。

併用手術

眉毛隆起を西洋人のように強調したい場合には、眉毛位置が低くないと突出部位と眉毛位置とがアンバランスになります。そこで眉毛位置が高い方は、眉毛下降手術(眉毛下皮膚切除術)が適応になります。この手術は同時に行いますが、後日局所麻酔で行うことも可能です。

額(おでこ)の美容整形