額(おでこ)増大2の整形手術
総論
ハイドロキシアパタイト注入法
額が貧弱であり、「少しだけ額を出したい、丸みを持たせたい」などの要望に対して、前髪の生え際(1cmほどの切開)からハイドロキシアパタイトを注入する方法があります。
ハイドロキシアパタイト(バイオペックスR)は、リン酸カルシウム系骨補填剤です。アパタイトは骨の無機質主成分であり、周囲の骨組織と直接結合し、また軟組織に対する刺激性はほとんどありません。アパタイトは人工骨ですから、手術後の仕上がりにおいて、触った感触は骨の硬さと同等であり、ヒアルロン酸注入などとは全く異なるものです。
本手術の問題点ですが、アパタイトは注入から成形作業ができる時間が3分程度であり、このわずかな時間の中で形態を整えなければなりません。術後の仕上がりという面で考えると難易度の高い手術です。
通常は小さい切開から注入していくために、メタクリル樹脂のように、直視下に形態を調整できるわけではありません
そのため微妙な凹凸が生じやすことも事実です。手術中は、この3分間のなかでドクター、ナースが連携を取って最高の形態をつくりだすことになります。バイオペックスは、3ml、6ml、9mlと販売されていますが、通常は額で使用されるのは6mlのものです。