出っ歯、受け口などは顎変形症と呼ばれ、顔貌のコンプレックスを主訴に、審美的な理由で治療の対象となります。治療に際して、“咬合の改善”と“顔貌の改善”を両立させる必要があります。
顔面輪郭手術の中では、バランス的に最も重要な部位と考えられます。頬骨、オトガイとの調和を考えながら骨切りデザインをプランします。正面顔をいかに変えるか、外板処理が重要です。
頬骨の対象となるのは、頬骨の前側方への張り出しが強い方、あるいは顔の横幅を最大限に小さくしたい方です。耳の前における骨の固定法がカギとなります。
オトガイはもっともバラエティに富んだ手術が行われる部位です。下顎全体でオトガイを評価しないと形態バランスが崩れることがありますので、ドクターの経験、センスが非常に重要です。
後退した額を丸くする、前に出すケース、一方で出過ぎた額(眉の部分の骨)を後退させるケースもあります。いずれもドクターの経験が大変重要です。
エラからオトガイにかけてのVライン形成でかなり小顔になりますが、さらに欲張って顔尾を小さくしたい場合には、顎矯正手術を複合的に行うとより効果的です。